TASTE STORYのインタビューでは、出店者さまへ商品にまつわる背景や思いなどお話を伺っていきます。地域のストーリーを、味わうように楽しんでいただけると嬉しいです。
vol.23は、ホテル事業からブライダルなど関西・九州を中心に展開されているHOTEL SETRE。編集者のように地域を取材し、その地域の特性を活かしたホテル作りをされています。
今回は、ホテルの立ち上げから物販の企画まで長年携わっている事業企画室の辻本 晴香さんに、HOTEL SETREの魅力やどんなことを大切に商品作りをされているかなどお話を伺いました。
ーHOTEL SETREのこれまでの歩みをお伺いさせてください。
現在SETREのブランド名義で、5店舗のホテルを運営していまして、そのうち4店舗が関西圏、1つが九州・長崎にあります。
創業当時はフード関係のビジネスやブライダルの委託運営など様々なビジネスをしていました。
そのなかで社長の長田が結婚式を挙げたら終わりではなく、そこから繋がるホテルウェディングの可能性を感じて、今まで経験のないホテル事業をはじめたのがキッカケになります。
ーHOTEL SETREの特徴を教えてください。
1店舗目は、神戸市垂水区舞子にある明石海峡を目の前に臨むロケーションになります。ここは閉業したホテルをリノベーションしています。
その後2店舗目となるのが、兵庫県・姫路市の中心地から車で20分くらいの姫路市街地から瀬戸内海までをも一望できる山の上にあります。ここは国民年金宿舎だった施設を購入して、自ら内装からインテリアなどを手がけています。
SETREグループのホテルは、客室は13室から最大32室と小規模でありながら、ゆったりとした空間作りになっていまして、よくある駅上とか駅近ではなく、地元の方が住んでいらっしゃるエリアに点在しています。
インバウンドの方や観光客の方向けというよりは、地元の方にも利用していただけるようなホテルを目指していて、コミュニティホテルと謳っています。
ーホテルを運営するだけでなく、コミュニティホテルとして地域とのつながりを意識するようになったキッカケは何だと思いますか?
1店舗目のホテルができたころは、そこまでコミュニティというワードをスタッフ自身があまり発していなかったんですが、3店舗目のセトレ マリーナびわ湖を手がける際に、一気に浸透していったかと思います。
琵琶湖のほとりにあるセトレ マリーナびわ湖は、これまでと違って一からコンセプトを入れ込み、新築で作ったホテルになります。
地域の魅力を発信するということを掲げてやってきていたので、建物に滋賀県の木を使用したり、土壁の技術を導入したり、インテリアの家具も滋賀県産材のものを使用したり、どの素材がどこから来て、誰に携わっていただいたということがお伝えできるように企画してきました。この時をキッカケに社内の意識も大きく変わっていったように思います。
ーどんなコミュニケーションを大切にされていますか?
どういう背景や考えでもの作りをされていらっしゃるのか、きちんと伝えていくことが意味ある事ですし、大切なことだなと思うんですよね。
ホテルとしては珍しく定休日を設けているのですが、その際に生産者の方を訪れて収穫のお手伝いをさせてもらったり、採れたてのお野菜などで一緒にバーベキューをして地域の生産者さんと交流を深めたりしています。
そうすることで、スタッフにとっても地域の方と繋がることが当たり前になっていっていますし、私たちは発信できる“場”を持っていて、そこで知り得たことをお客様にお伝えしていけるので、それが楽しいですし、やりがいにもなっていますね。
そういった経験もあって、新しいホテルを作るとなった時は、企画段階から外からみた地域の魅力と地域の人もまだ気づいていないような魅力を探すことからはじめています。
後編へ続く。
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はじめはリノベーションから、その後建物自体から地域一体となってホテルを作る。様々な編集をされる中で、地域との繋がりをとても大事にされているのが魅力ですね。
文:塚越 理英
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